
今日も明日も 2nd season
第44章 どんな君でも
「うにゅ」
寝返りを打った時、何かを踏んだ
踏んだっつーか、潰した
でもって、その何かが変な声を出した
「…ん?」
おかしい
俺の隣に寝てるのは、相葉さんしかいない筈
ついでに言えば俺よりデカイんだから、俺が潰せる訳がない
まだ開かない瞳をそのままに、手だけをその物体に触れさせると
「ひゃはははっ」
やたらと可愛い声でそれが笑った
「え?」
何かがおかしいこの状態に、開けたくなかった瞳をこじ開ける
そして、恐る恐るもぞもぞする布団を捲り上げて
「は?え?…なに?」
視界に飛び込んできたその物体に、俺は言葉を失った
いやだって
布団から覗かせたつぶらな瞳
クセのないサラサラの髪
どこからどう見てもガキだ。お子さまだ。幼児だ
でもなんで?
どうして相葉さんじゃなくて、子どもがここにいるわけ?
チビは、きょとんとした顔で俺を見つめている
「えーと…お前、…いや、君は……誰?」
子どもは苦手だ
接し方が分からない
