
今日も明日も 2nd season
第43章 Out!!
何だかんだ言って、相葉さんといると必然的にそうなってしまうのは、あいつが俺に甲斐甲斐しくするからだ
優しくされて、守られて
大事にされまくれば、誰だってそれに甘んじたくなるっての
それが心地好くもあるんだし
だからたまに浮かぶ “どうなの?“ も自分なりに納得出来てるくせに
定期的に考えちゃうのは、もうどうしようもない
俺が男である限り、きっとずっと付き纏うんだと思う
相葉さんが戻って来てから、買ってきたのを一緒に食べて他愛ない話をして
最終目的の映画館に向かったのはそこで1時間程のんびりしてからだ
食事もだけど、歩くのが嫌いな俺への配慮
ゆっくり休ませてくれてるのは、長い付き合いで分かっている相葉さんの気遣い
こういう所が憎いよね
無駄にカッコいいんだもん
発券を済ませた相葉さんが、いい匂いをさせているカウンターを指指した
「ポップコーンはいる?」
「もちろん」
映画っつったら必須アイテムでしょ
さっき、敢えてお腹いっぱいにしなかったんだから
「分かった、待ってて」
「え、あ」
今度は俺が行く、と言おうとする前に
さっさと相葉さんはカウンターに向かって行ってしまった
