
今日も明日も 2nd season
第36章 H B M *黄×緑×ちょっとだけ黄*
…ってその後も何度かシてるのに、何で赤くなってんだよ
そんな顔されたら、期待に応えてあげたくなっちゃうじゃんか
「雅紀」
ゆっくりと、雅紀に近付く
「…な、何?」
雅紀が後ずさる
だけどすぐにキッチンのシンクに阻まれて身動き出来ないから
正面から雅紀の体に抱き着いた
「にの…?」
雅紀の声が上擦る
「今日…泊めて?」
俺より背の高い雅紀を上目遣いで見上げ、にっこり微笑めば
雅紀の顔がより赤くなって、その目は見開かれていった
…本当、雅紀って分かりやすい
そこがまた、堪らないんだけど
ここでキスしたら、きっとまた初めてみたいに慌てるのかな
…なんて思ってたら
「え?」
俺の腰に、するりと雅紀の両手が回された
「にの……」
俺を見つめる目に、熱が込もっている
あれ?
…何か、急に雅紀の奴、強気に出てる?
「キス、していい?」
腰に回した手に力が入って、さらに引き寄せられて
「……っ、」
今度は俺の方が動揺してしまった
急に変わるなんて、狡い
