
今日も明日も 2nd season
第36章 H B M *黄×緑×ちょっとだけ黄*
「ひぇ…っ」
思わず跳ねる腰
だってにのの奴、鍵を取る振りして
俺のお尻、撫で回すんだもん
「なに、可愛い声出しちゃって」
ニヤニヤ俺を見つめるにのは、完全にいつもの意地悪な顔
さっきの赤い顔なんか遥か遠くの事のよう
「誰のせいだっ」
「え、だって鍵取ってあげてるだけだけど?」
嘘つけ
その笑顔が嘘だって物語ってるっつーの!
「開けるよ?」
俺の反抗を軽くスルーして、にのが部屋の鍵を開けた
…考えてみたら、にのがうちに上がるの初めてじゃない?
「おじゃましまーす」
部屋主の俺をさておいて、さっさと靴を脱いだにの
にのんちみたいに広くないから、すぐに一間の部屋に着く
「寒っ!エアコン…え、ないの?」
上をぐるっと見回したにのが驚いたような声を出した
「んな高価なもの、あるわけないだろ。うちはストーブだけだよ」
「…不憫なやつ」
「ほっといてください」
そう言いながらも、にのは楽しそうに部屋を見渡している
例えるなら…ワクワクしてる感じ?
あまりのにのんちとの差に、面白がってる?
