
今日も明日も 2nd season
第35章 世界一可愛い恋 *青×緑*
ドアの向こうの空が目に入った途端,冷たい風が顔を通り抜ける
風なんか全く通さない衣装だけど
スタジオの暑さからの差なのか、その寒さを体感させて
「うわ…っ」
思わず体を竦めてしまった
その瞬間に、たまたま力の抜けていた大ちゃんの手が再び離されて
ー…今度は、泣きそうな顔してるとか
え?
どうしたの?
何があったの?
「お…大ちゃん?」
ー…一体どうしたの、と聞こうとして
「相葉ちゃんはさぁ…!」
少し、ムキになったような大ちゃんの声にそれを阻まれた
見たことのない顔
聞いたことのない声
やっぱり俺、大ちゃんに何かしちゃったのかもしれない
…だからきっと、大ちゃんがおかしいんだ
だけど心当たりがない
そもそも大ちゃんとは喧嘩もしてないし
…する程そこまで一緒にはいない
本当はもっと一緒にいたいけど
何だか照れちゃって
つい、避けてた
いや、避けてた訳じゃなくて
近付けなかったんだよ
ー…大ちゃんが、眩しくて
