
今日も明日も 2nd season
第35章 世界一可愛い恋 *青×緑*
少し離れたとこで、大ちゃんは俺の真正面に立ってるけど
腕が離れてる今、この距離が凄く遠く感じる
だから
泣きそうに歪んだ顔の大ちゃんを、ただ見つめる事しか出来なくて
…大ちゃんからの次の言葉を待つことしかできなくて
「相葉ちゃんはさ……」
再び同じ言葉を繰り返した大ちゃんが、突然胸に飛び込んできた
「え、ちょ…っ」
タックルの勢いで来るから、何の構えもない俺は
足元のバランスを崩してしまい
大ちゃんを受け止めたまま、コンクリートに盛大に臀部を打ち付けてしまった
「いってぇ…っ」
頭じゃなくて良かったけど、2人分の重みを受けた痛みは相当なもので
だけど俺の上に乗っかった大ちゃんも衝撃はかなり強かったらしく
しがみついて離れようとしない
「大ちゃん…、大丈夫?」
自分の痛みより、大ちゃんの様子が気になる
俺がクッションになってる分、多少はマシかとは思ったけど
動かないから、不安になってしまった
