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今日も明日も 2nd season

第35章 世界一可愛い恋 *青×緑*



「なぁ、相葉ちゃん」

リハーサルが終わって、控え室に戻る途中

いきなり後ろから洋服を引っ張られた


「大ちゃん?何?」

振り返ると、何処か神妙な顔の大ちゃんがそこにいて

いつもの様子と違う事に、少し戸惑った


「ちょっと…いい?」

「あ、うん」

後ろを引っ張ったまま向きを変えて歩こうとするから

「ちょ…待って、それだと俺転ぶからっ」

慌てて大ちゃんの手を離して、体勢を整える



「え…」

手を離した途端に歪む顔

俺、そんなに無理矢理剥がしてないよね?

ってか
…怒ってる?

「大、ちゃん?」
「いいから来いよ」

今度は腕を掴まれて、思いの外強い力で俺を引っ張っていくから

何がなんだか分からないまま、ついていくしかなかった


「どこ行くの?」

弛まない力に少し怯みながら、訊ねてみるけど

「……」

大ちゃんは何も答えてはくれなくて

引っ張られるままに、階段を上がって行って

3フロアー分昇らされて、たどり着いたのは



「屋上…?」

思わず呟いた俺をチラリと一瞥した大ちゃんは

そのまま屋上に続くドアを開けた

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