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今日も明日も 2nd season

第33章 ほのかに甘くholiday From A



何となく落ち着かないまま、ふと時計を見たら12時を回っていた

「…そろそろ寝ない?」

にのがゲームをセーブさせて

ぼんやりと画面を見ていた俺の方を振り返る


あ…そうだね」

テレビを消して、立ち上がると

にのも同じように立ち上がって、二人で寝室に向かった


だけど

ベッドに横にならず、何故か二人並んでそこに座る


「…寝よ?」
「あ、うん」

そう言ってるのに、どちらも動く事が出来ずにいて

段々と並んで座ってる事すら、恥ずかしくなってきた


「……」
「……」

どうして良いか分からないのお互い様で

横になるタイミングを逃してしまったようだ



「あ……」

ふと、にのが何かを思い出したかのように 呟いた

「え、何?」

「あ、いや…何でもない」

「あ、そ…そう」

会話にもならない

意識しすぎちゃって、どうしようもない



だけど

抱きたい、って思う気持ちはずっと残っていて


何かきっかけを作ろうと、そっとにのの肩を引き寄せてみた

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