
今日も明日も 2nd season
第33章 ほのかに甘くholiday From A
いいよ…って事は、俺と “そうなっても良い“ って事だよね?
ってか、俺だって同性を抱いた事なんかないけど
…何でにのを「抱きたい」って思ったんだろう?
不思議だけど、それも全て「にのだから」
としか言いようがなくて
この後の事を考えたら、一気にご飯が喉を通らなくなってしまった
ふと見ればにのも、箸が進まなくなっている
それでも何とか二人とも、無理矢理に完食させて
にのはゲームに
俺は洗い物に
それぞれ別れていった
…にのが洗い物を手伝うなんて、まずあり得ない
食べ終わったらさっさとゲームに向かうのもいつもの事
さっきの、ちょっぴり甘い空気は何だったんだ
…思わず心の中で愚痴が出る
この雰囲気は前のまま
もしかしたら、普通に隣に寝て終わりかな
…なんて、少し恨めしげににのの後ろ姿を見つめていた
だから気付かなかったんだ
にのが物凄く動揺して、ゲームに集中できてない事に
伸びた髪が耳を隠してるから、赤くなっているのにも、気付けなかった
