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今日も明日も 2nd season

第33章 ほのかに甘くholiday From A



俺達はと言うと

…何だか離れが難くて

結局マネージャーの送りを断って、何度も来ている俺の家に一緒に行く事になった

俺の家には、にのの私物がかなり置いてある

それこそそのまま住んだっていけそうなくらいに
それはどんどん増えていて


……ここまで自然に一緒にいたのにね


『恋人』に変わった途端にやたらドキドキしてくるから不思議だよ


ひとつひとつのにのの私物が、愛しく感じてしまうとか


「にの?」

いつもなら、俺より先にさっさと中に入るにのが
玄関からなかなか入ろうとしない


もしかして

にのも恥ずかしくなっちゃってるの?

「早く入りなよ」

先に進みかけたのを引き返し、にのの背中に手を添えたら

「あ、うん…」

ほんのり頬を染めるにのが可愛い

「ねぇ」

靴を脱いだにのが顔を上げる瞬間に声を掛ける

え?、と上を向いたと同時に

にのの唇に軽くキスをした


チュッと音を立てて離すと

まるで茹でタコのように真っ赤になっちゃって



…気持ちが変わるとこんなに変わるものなの?

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