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今日も明日も 2nd season

第33章 ほのかに甘くholiday From A



ほらね

やっぱり同じ事考えてた

きっとにのも

好きとか嫌いとか

友達とか、仲間とかそんなんじゃなくて

傍にいるのが当たり前

…空気みたいなのが俺達なんだって思ってる


恥ずかしいけど心地好い

抱っこしたまま、至近距離で笑い合う


「しちゃおっか?」

笑いながら、唇を突きだしてみたら

「…しちゃおっか」

にのもふざけて唇を突きだすから



もう、言い訳なんかいらないねって

再び唇を重ね合わせた


歩きながら、何度も軽いキスを繰り返す

クスクス笑ってはキスして

キスしては笑って


ずっとこのままでいたいとさえ、感じさせる幸せな時間



***

至福とも言える時間は終わり、名残惜しげににのを降ろす

いくら軽いとは言え、やっぱ長時間の抱っこは腕にきていて

痺れたような感覚を取り戻すべく、俺は腕を回したり振ったりと忙しなく動いていた

「ごめんね…」ってにのが謝るけど

「俺が好きでした事だから気にしないの!」



本当だよ?

全然嫌じゃなかったし、むしろ嬉しかったんだ

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