
今日も明日も 2nd season
第32章 コイゴゴロ *紫×黄*
本当は凄く怖い
だってそんな経験あるわけないし
まして自分が女の子みたいに受け入れるなんてのが、想像もつかない
って言うか、俺は女の子ともしたことないんだからもっと分からない
だけど
潤くんなら…って思ったし
好きな人となら、大丈夫な気がした
「怖い?」
潤くんが頬を撫でながら囁く
「怖いけど…潤くんだから」
ー…平気だよ、って言う前に
また唇を塞がれた
「これがないと、辛いから…」
ベッドサイドの引き出しから出された小さなボトル
前に、ネットで見たからそれが何かは分かるけど
…何で潤くんが持ってるの?
まさか俺以外にも、抱いた事あるの?
女の子だけじゃなくて?
「ばっか、…俺も男は初めてだっつーの」
どうやら言葉に出してしまっていたらしい
潤くんが笑いながらおでこを小突いた
「…俺もね、お前とこうしたかったんだよ」
「潤くん…」
…嬉しい
嬉しい嬉しい嬉しい!
照れ臭そうに笑う潤くんの首に手を回して
コアラみたいにしっかりと抱き着いた
