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今日も明日も 2nd season

第32章 コイゴゴロ *紫×黄*


器用に足でドアを開け、さっきまで潤くんが寝ていたベッドに降ろされた

ふわりと香る、潤くんの匂い

それだけでまた心臓が煩くなる


ギシ…と音を立て、潤くんが覆い被さってきた


「優しく…するから」

俺を見下ろす瞳は、とても優しい

だけどその奥の、欲望に捉えられた光は隠せていなかった



本当はまだ怖い

でも、こうなる事を最終的に受け入れたのは俺

だって本気で嫌がれば、潤くんは決して何もしないのは分かってる


「潤くん…」

震える腕を必死に伸ばし、潤くんの首に巻き付ける

「かず?」

「……シて、ぃぃょ」

語尾は消えそうに小さくなったけど


これが今の俺の精一杯

だけど潤くんには、伝わる…はず


「かず、一回座って?」

え、と返すより早く、潤くんが俺の上半身を抱き起こした

「制服、皺になるから」

そう言って、ブレザーとボタンのはだけたシャツを取り去ると机の前の椅子にそれを引っ掛ける

「下も」

何が何だか分からないまま、気付いたら俺は下着のみにされていた

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