
今日も明日も 2nd season
第32章 コイゴゴロ *紫×黄*
潤くんは何の躊躇もなく、ポイポイと着たばかりの制服を脱ぎ捨てて
椅子に引っ掛けた俺の制服の上に同じように重ねた
何だかもう、恥ずかしすぎて何も考えられない
「手、回して?」
「え?」
「…さっきみたく、首に」
座ったままの状態なのに?
向かい合ってるこの体勢で?
だけど逆らえる雰囲気はまるでなくて
…おずおずと潤くんの首に腕を伸ばした
「そこでいい」
首に回す手前、肩に触れたとこで俺を制止され
ぴく、と動きを止める
お互いの体の間の微妙な距離感
これならいっそ抱き着いている方がいいのに
「ここに、座って」
そう言って示されたのは腿の上
「いや…重いから」
「いいから」
俺には何の権限もないかのように、潤くんの声は支配的で
結局俺は言われるままにする事しか出来なかった
「あ…っ」
潤くんの唇が首筋から鎖骨に滑っていく
左手で俺の背中を支えながら…と言うか逃げないように抑えながら
その唇から覗く赤い舌で、鎖骨の窪みをそっと舐めてきた
