
今日も明日も 2nd season
第32章 コイゴゴロ *紫×黄*
幼なじみの潤くんと、高校が一緒だったのは予想外だった
俺は卒業したらすぐに働きたかったから、あまり進学率の高くない学校を選んだし
潤くんは当然大学に進学すると思ったから絶対にここは外すと思ってたのに
「高校は別々だね」って話までしてたのに
何故か潤くんは俺と同じ高校に決めた
まあ、選ぶのは潤くんだし
俺が口出しする事じゃないから何か言うわけではないけど
内心は凄く嬉しかったんだ
だってまた3年間、一緒にいられるんだもん
当たり前のように毎日一緒に登校して、帰りも一緒
潤くんは友達もたくさん出来てるから、俺なんかに気を使わないでいいのに
よっぽどじゃない限り別々に帰る事はないくらい常に一緒だった
そして
朝が弱い潤くんを起こすのが俺の役目
これはおばさんに頼まれた
どうしても朝、自分の方が早く出るから起こしてくれって
そうしないと、間違いなく毎日遅刻になるからって
断る理由なんかないから、3年になった今も毎日続けてる
どうせ俺は早起きだし
余裕持って行動するタイプだから、起こす事くらいは大変でも何でもなかったから
