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今日も明日も 2nd season

第32章 コイゴゴロ *紫×黄*



「ほら、潤くん早くしてよ!」

ベッドの上でうだうだしてる潤くんに発破を掛けて、急がせるのが俺の日課

「遅刻するから早くして!!」

強引に布団を剥がして、肩を揺する

そこまでして、ようやく動き出すのが
こいつ「松本潤」の日常



「眠い~……」

目を擦りながら、渋々とベッドから降りる潤くんを「早く!」と急かす

まだ、時間に余裕はあるけど

油断すると絶対に間に合わないのが分かってるから

俺はチョロチョロと潤くんの周りで支度をさせるべく動き回っていた


だけど

「……っ」

いつからだろう

潤くんが部屋着を脱いで肌を出した時に

なぜかそれをまともに見られなくなったのは


引き締まった背中に、ドキドキしちゃって

この時間だけは俺は下を向いて遣り過ごすようになってしまったのは


…多分、潤くんは気付いてはいないと思うけど


だって

この気持ちは絶対に、潤くんには知られてはいけないもの

それくらいの分別は

…俺だって持っている


そして

そんな気持ちを抱いた自分に



……今も戸惑っている

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