
今日も明日も 2nd season
第31章 罪 *赤×青*
「…くすぐったいだけ?」
首筋に唇を寄せ、チュッときつく吸い上げた
「あ…っ!」
少し頭を仰け反らせ、甘い吐息を漏らす
唇を離せばうっすらと残る…紅い痕
時間が立てば、もっとはっきりしてくるそれが楽しみに変わる
「付けちゃった……彼女が見たら、どうなるのかな」
揶揄を含みながらも、俺からあの女への挑戦状になるのかも
…なんて考えたら、やたらとぞくぞくしてきた
「…あいつは……」
智くんが何かを言いかけて、ハッとしたように唇をキュッと結ぶ
"今は言えない"
俺を見つめる目がそう語っていた
首筋から鎖骨に唇を滑らせながら、Tシャツの中に手を這わせていくと
智くんの膝がガクガクと震え始めた
俺の首にしがみつくように回されている智くんの手をほどいたら
智くんはそのまま床に崩れ落ちるだろう
「…ベッド、行く?」
シャツの中から胸板を撫でながら、再び耳許に唇を寄せた
智くんが弱々しく頷く
…多分、しがみついてるのもツラいんだと思う
「掴まっててね」
膝の裏側に腕を回し、智くんをそっと抱え上げた
