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思いの外軽い智くんの体を抱いて、寝室へ向かう

歩く間、智くんはずっと顔を下に向けて,俺の顔を見ないようにしているようだった


元々ベッドメイキングなんてしてない剥き出しのシーツの上に智くんをそっと降ろす

仰向けになったその体の上に、腕を伸ばして覆い被さって

「…もう、止めないからね」

…これが最終確認だ、と見つめながら囁いた


「分かってる」

智くんはそう言うと、するりと腕の間から抜け出すと

え、と思う間もなくさっさと服を脱ぎ出した

さすがに最後の1枚には戸惑いを見せていたけど

…すぐに、ギュッと唇を噛み締めてそれも取り去ってしまって


「さと…」

「翔ちゃんも、脱いでよ」

そう言って、智くんは呆然とする俺のシャツを掴んだ

促されるままにあっさりと脱がされて

下に履いてるスウェットに手を掛けられて、慌ててその手を止めた


不服そうに俺を見る智くんに


「自分でやるから…」

主導権を渡さないようにと、これだけ囁いて
すぐにその体を押し倒した