無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

おずおずと差し出される、赤く濡れた舌を、
ザラリと舐めあげる

それから間を置かずに、その舌を絡め取ると


「んん……っ」

お互いの唾液が混ざりあって、いやらしい音を立てた


逃がさないようにと絡めたはずが、逆に絡め取られ、どちらが欲しがっているのかも分からないくらいに溺れて行くのを感じる


1ミリだって離したくない


それくらい、互いを貪るように舌を絡めあっていた


「ふ…っぁ、」

ようやく唇が離れた時には、離れるのを惜しむかのように銀色の糸がそれを繋いでいる

智くんの口の端からは、どちらのとも分からない唾液が零れ落ちていて

俺は顎から唇までの、その唾液を舐めとっていった


「翔、ちゃん…」

浅い息の中、掠れた声で俺を呼ぶ

「…ん？」

「くすぐったいよ」

今の雰囲気に似つかわしくない顔で、クスクスと笑う智くん

だけど潤んだ目の奥の情欲の光は消えていなくて


その笑いは、緊張を解す為なんだとすぐに悟った