
今日も明日も 2nd season
第31章 罪 *赤×青*
「…ねぇ、智くん」
「な…に…?」
体を震わせながら、智くんは必死に平静を装うとする
「本当は怖いんじゃないの?」
さっきから抱いていた違和感
「抱け」と言う癖に、止まらない震えや耐えてる表情は、とてもその言葉と一致される事がなかった
だけど智くんは、弱々しく首を横に振ってそれを否定している
「大丈夫だから…」
「でも…」
「抱いてくれたら、話すって言ったじゃん」
ー…聞きたいんでしょ?
震える体とは裏腹の、強い光を持った瞳
その瞳には揺るぎない決意が見えていて
「…分かった」
智くんがそう言うなら、止めない
再び智くんの唇を塞ぐ
歯列をなぞり、咥内を余すとこなく舐めていく
「舌、出して」
命令にも似た、強い口調で智くんを煽る
「……っ」
「もっと、智くんを味わいたいんだけど」
やたら強気になってる自分がそこにいた
今の立場では
"抱いたら教えてやる" と言う智くんと
"智くんを抱きたい" と思う自分は
どちらが上とか、ないはずなのに
