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今日も明日も 2nd season

第30章 オトナ時間



繋がれた俺を、楽しそうに見つめる相葉さんが
俺の頬を右手でそっと撫でた


「今日ね、面白いもの貰ったんだ」

「…は?」

相葉さんの薄ら笑いが怖い

胡散臭すぎて怖い


ってか、何なんだよこの状況

何で俺は、手錠なんかされて

…しかもそれを上に上げられなきゃいけないわけ?

「そんなのいいから、これ外せよ」

無駄なのは分かるけど、少し引っ張ってみる

勿論、それが外れるわけはなく

ジャラリ、とむなしく鎖の音が響くだけだった


「まあまあ、…見てよ、コレ」

俺の言う事は無視して、相葉さんが袋を逆さまにする

ベッドに落ちた中身を見て


……目を疑った

「ちょっと…相葉、さん?」

「恋人と楽しめってさ、…貰っちゃった」

ふふ、と笑うその目はかなり妖しい


「誰が…そんな事…」

顔が引きつっていくのが自分でも分かった

「んー…内緒」


誰だよ、こんなモノを相葉さんに渡した奴は!

何考えてんだよ、マジで…


「いっぱい気持ち良くなってね!」

爽やかに笑うその顔は

…もう、ただの悪魔にしか見えなかった

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