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今日も明日も 2nd season

第29章 高校教師 *紫×青*



今度は何を言うんだろうって、気になって

ついつい近くにいたくなる

大人ですらそう思うんだから

まだ高校生じゃ、余計にそうなんだろうな

だからこいつの周りには、常に誰かかいるのだろう



「俺がモデルになんの?」

「うん、…ダメ?

…コンクールに出したいんだけどなぁ」


ー…それ、言うか?

そしたら断れるわけ、ないじゃないか

でも

こいつの絵には魅了されてる

どういう風に俺を描いてくれるのか、興味もある



「…分かったよ」

俺の返事に、大野の顔がパッと明るくなった

「本当?!」

「その代わり、必ず賞取れよ」

ニヤリ、と笑って見せると

「…無茶苦茶言わないでよ」

今度は困ったように眉を下げた






本来の目的だった、スケッチブックの入ったバッグを持った大野と並んで廊下をゆっくりと歩く



…たった数十分の間に、2回もキスをしてしまった


そんな事の後で隣を歩く大野を、意識するなって方が無理な話で


やたらと心臓がバクバクしているのを、抑える事が出来ずにいた俺も

まるで高校生に戻った気分だった

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