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俺は一体何をやってるんだ


ここは学校で

俺は教師で

…しかも大野は生徒で


いくら挑発したからって、それに乗ってしまった俺は最低な人間じゃないか



…大野が、すっかり脱力して床にぺたりと座り込んでいる


赤くなった顔はとろんとしていて、その顔をまともに見る事が出来なかった


「大…野？」

だけどほっとく訳にもいかないから、隣にしゃがんで様子を伺う

「へへ…」

力なく笑う大野を可愛いと思ってしまった

そんな自分に、自分で呆れる


「先生と、キスしちゃった」

照れたように笑うその顔は、どこか幼くも見えた


本当にくるくると表情の変わる奴だよ


「…立てるか？」

「へーき…」

そう言いながら、俺のシャツを握って

それを支えにゆっくり立ち上がった


まだ濡れたように赤い唇

少し潤んだ瞳



「ねぇ、先生…」

大野が俺を見上げる


「ん？」

「今度、先生描いてもいい？」

「え？」



本当にこいつは…

会話があちこちに飛び過ぎる

ー…だから、なのかな


目が離せなくなるのは