
今日も明日も 2nd season
第27章 赤色クレヨン *赤×紫*
え?
…今、なんて言った?
潤が、俺を
…好き?
「俺、酔ってるよ?でも、そうじゃなきゃ言えなかった
気持ち悪いよね?でもね、
…俺、翔くんが好き」
一気に言った潤は、ガバッとテーブルに顔を伏せてしまった
夢じゃないよね?
俺が思ってる気持ちを、そのまま潤が言ってくれた気がするんだけど
「…潤?」
ビクン、と体が震えた
「顔、見せて」
フルフルと首を振る
「見せろって」
俺は強引に潤の体を引き起こした
それでも下を向く顔を両手で挟んで、無理矢理俺の方に向かせる
潤からの告白に、強気になった
俺が、優位に立った気がした
…あれだけ悩んだくせに
狡いんだ、俺は
「潤?」
「ごめん…」
また潤の目から涙が溢れ出す
「泣くなよ」
「だって…」
俺は、潤の目尻に唇を寄せて、涙をペロリと舐めた
潤の目が、驚いて見開かれる
「ありがとな」
「え?」
「嬉しいよ、俺」
