
今日も明日も 2nd season
第3章 Non.Title
だけど、視界が奪われてる今
それが事実かどうかなんて確かめる術はないし
ありえないと思いながらも、もしかしたら誰か隠れてたのかもとか
嫌な想像が頭をいっぱいにし始めて
「やだ…!相葉さん…っ、あい、ばさ…!」
その温もりを求めて闇雲に手を伸ばした
グッと手首を掴まれて、抱き締められる
頬に感じる息遣いで相葉さんだと確信した
分かる
見えてなくても、今自分を抱き締めてるのは相葉さんだと分かった
安堵にため息が漏れた時、相葉さんが頬にキスを落とした
「相葉さん……」
「分かる?」
どことなく嬉しそうな声
「当たり前だろ…っ」
吐息で分かるに決まってる
さっきは、敢えて隠されたから迷っただけだ
「でも、手だけじゃ分かんないんだよね」
ああ、相葉さんはまだ納得してない
もうこうなれば相葉さんが満足するまで付き合ってやるよ
どうせさっきから中途半端に弄られて、身体は疼いたままだしさ
「相葉さん…」
「なに?」
「このままでいいから、アナタの手、刻みつけてよ」
誘うように、手探りで相葉さんの唇に自分のそれを寄せれば
「…にのには、敵わねぇかも」
コツン、と笑いながらおでこを突付かれた
