
今日も明日も 2nd season
第3章 Non.Title
まるで初めての時みたいに、ドキドキが止まらない
だけどそれは、何処に触れられるか分からないのも大きく影響していると思う
やたらと空気の流れに敏感になる
「あん…っ」
さっき触れられた胸の先を、指が弾いた
より過敏に刺激を受け止めたそこが痛いくらいにジンジンする
変な声が出ないようにきつく下唇を噛むと
「ダメだよ」って空いてる手で頬を挟んで無理に口を開けさせられた
痛い筈のそれも
普段なら “何すんだよ!“ って怒るその行為も
何故か甘美に感じてしまう自分に戸惑ってしまう
見えない世界を相葉さんに支配されてる、と言う気持ちが俺をおかしくさせていく
「ねぇ…誰の指か分かる?」
きゅ、とそこを摘ままれて、身体が仰け反った
「あ…あいばさ…」
「本当?」
「え?」
「もしかしたら、他に誰かいるかもよ?」
クスクスと楽しそうな笑い声
「嘘…だ…っ、やだ…」
嘘だ
さっき、相葉さんしかいなかったし
誰かいた様子もなかった筈
