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今日も明日も 2nd season

第24章 台風注意報


その、滅多にしない強引な動きにかずの目が見開かれた

すぐに目を閉じようとするかずに「ダメ!」と制すると、再びかずが小さく震える


ああ、怖がらせたい訳じゃなくて

ただ、かずが大事なだけで
昔から何も変わってないって事を伝えたいだけだ

不安にさせてしまったからこそ、かずと視線を合わせて分かって欲しいだけ



「俺を見て」

強気な態度とは裏腹の、縋るような声色に自分でも驚いた

俺だって、かずに嫌われたらと思うと怖くて仕方ない


かずに初めて出会った中学生の頃から、1度も余所見する事なくかずだけを見てきて

大切に思う気持ちも、愛しいと思う気持ちも

色褪せるどころかそれ以上に増している



「まーくん…」

潤んだ瞳が俺を捉えた

「離しちゃ、やだ」

「離さない」

「…大好き」

今、それ言っちゃうの?

ホント、かずって無意識に俺を上手くコントロールしてるとしか思えない




「ね……、も…、まーくん…っ」

かずの息が上がった

見詰め合う事で、繋がっている処の熱が上がったようだ

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