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今日も明日も 2nd season

第24章 台風注意報



もっと暴れるかと思ったかずは、予想外におとなしく俺と一緒にアパートへと戻った

だけど中に入っても、かずは俺を見ようとはしてくれなくて


そして俺はと言うと
…かずのご機嫌取りに必死になっている

“ご機嫌取り“ と言うのは少し違う気がするけど、他に言葉が浮かばないのだから仕方ない




「かず、りんごジュース飲む?」

昔から好きなこれを、目の前に差し出した

ちら、とパックを見たかずの目が一瞬輝いたけど


「…バカにするな」

俺を睨み付け、プイッとそっぽを向いてしまう



やっぱりダメか

さすがにもう、子どもじゃないしな



昨日の言い訳?はもう全て伝えた

疲れた処に入った飲み会で、酔いが強くて碌に話さずに寝てしまった事

あの後輩にはれっきとした彼氏がいる事

決してかずを蔑ろにした訳ではないと言うのを何とか分かって貰いたかった


「俺にはね…」

ポツリ、とかずが呟いた

次の言葉を待つように、じっとかずを見つめる


「俺には、まーくんしかいないんだもん」

「かず…」

「まーくんには、会社の付き合いがあって、友達もいっぱいいるのは分かるけど。…分かってるけど

……でも」

きゅ、っ唇を噛み締めたかずの視線が俺に向けられた

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