テキストサイズ

今日も明日も 2nd season

第23章 That´s Can't be true ! 2nd


何だか急激に気分が落ちてきた

身体が熱くても気持ちが冷めてしまうと、気持ちの方に身体は持ってかれる

胸への執拗な愛撫で、しっかり兆しを見せてた自身が、見なくても元気をなくしていくのが自分でも分かった



「あれ、…どうした?」

下に降りた相葉さんの指がそこに触れ、予想と違う状態に少し驚いたような顔をしている

「…やる気、無くした」

まだ胸はジンジンしてるけど、そんなのは暫くすれば治まる

しがみついた腕を離し、身を捩って相葉さんの下から逃れようとして


「…どうしたんだよ」

相葉さんにあっさり捕まった俺は、再びシーツに縫い止められた


「だから、やる気無くしたって」

たかが名前だけで、こんなに落ち込める自分が情けない

だけどそれだけ “相葉さんに呼ばれる“ と言うのが、当たり前だけど俺にとっては特別だったんだと気付かされた




「かず」

盛大に拗ねた俺に、相葉さんが困ったように目を細めた

いま、名前……

「かーず」

「相葉、さん」

「…“先生“ だっつーの」

呆れたような、だけど優しい声色に背けていた顔を戻した

ストーリーメニュー

TOPTOPへ