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今日も明日も 2nd season

第23章 That´s Can't be true ! 2nd


散々胸を弄っていた指が下にゆっくりと降りていく

俺の反応を見ていた相葉さんが、手を動かしながらも延び上がってキスをくれた

深くない、啄むだけのキスを繰り返す相葉さんの首に

力の入らなくなった腕を何とか持ち上げ、それを絡み付かせれば

「ホント、可愛いなお前…」

蕩けたように相葉さんが笑った


…だけどふと気が付いた

今日……ってかこうなってから、相葉さんは俺の名前を1度も呼んでない

“お前“ としか呼んでくれてない


だから何か変だったんだ

身体は高ぶってるのに、どこか寂しかった
何か物足りなかった


「相葉さん…」

「…だから、せん「ああもう!センセイ!」」

ここに来て、俺も初めて “先生“ と呼んで

その響きに何だかイケナイ事をしてる気分になってしまう

…けどそうじゃなくて

「名前…、何で呼んでくれないの?」

「呼んで欲しいの?」

……違う

相葉さんはこんな事言わない


って言うか、相葉さんは名前をしょっちゅう呼んでくれてるから

俺だってこんな台詞、必要なかった




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