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はっきり言って思い当たるのは、“ソノ気“ になってるって事

でもかずくんに限っては、あれだけ怯えてたんだからそれは無さそうな気はするけど

…ただ、幼く見えるとは言え立派な成人だし
男として、溜まるものは溜まるだろう

知る限りでは、俺が助けた時からそう言う自己処理もしてないみたいだし

精神的に落ち着いてなかったからなのか、恐怖の方が強かったからなのかは分からないけど、そんな素振りも見せなかった


でもなんで今？

キスをするようになったから？

今日を抜きにしても、穏やかな時間を過ごせていたから気持ちが安定したから？


とは言えまさか “抜きたい？“ なんて聞くのもおかしな話だし

これで違った時、俺が抑えられる自信がない

だって今のかずくんは、それだけ妙に艶かしく見えてしまっている

ー…どうしよう


繋いだ手が、じんわりと湿っていく


「まーくん…、俺、へん、」

“へん“ だと訴えるかずくんは、自分の状態が分かってないようだ

縋るように俺を見つめる瞳に捉われそうになる