
今日も明日も 2nd season
第22章 見えない鎖 part ⅩⅣ
「かずくん、もしかして、身体熱い?」
「なんか、ジンジンします…っ」
唇から漏れる吐息は明らかに甘い
「…っ、ん…っ」
後頭部を引き寄せ、かずくんの唇を塞ぐ
そのまま背中に回した手に力を入れて、かずくんの身体を自分に密着させた
太腿の辺りに感じる違和感
それが何か分かって、かずくんの今の状態が俺の思った事と一致してる事に気が付いた
かずくんが、腰を引こうとモジモジしている
露骨な言い方だけど、“発情“ ってやつだ
俺みたいに、自己処理してない分
何かのきっかけでそれが溢れ出したんだと思った
かずくんが無意識に舌を絡めてくる
それに応えるように、俺もかずくんを抱き締める腕を強め
繋いだ手は俺の腰に回させた
かずくんが俺の腰の辺りの布にしがみつく
抱き締めていないと、震える膝は今にも崩れ落ちそうで
「ふ…、まー、く…」
唇を離した瞬間に戸惑いの瞳を俺に向けるから
「…大丈夫、楽にしてあげるから…」
自分も、余裕なんかなかったけど
すぐにでもがっついてしまいそうな気持ちを抑えて
抱き締めたまま、縺れるように寝室にかずくんを連れて行った
to be continue…
