無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

どちらが先に根を上げるか

我慢出来なくなるのはどっちが先か



なんて

そんなのは分かりきってる




「可愛い。かず」

ほらね

いつも先に眉を下げるのは、決まって先生の方


“可愛い“ って囁きが出たら、次はおでこにキスが来るんだ

その次は鼻。次は右の頬、そして左の頬

…唇は、いつも一番最後


「先生……」

「待てない？」

早く唇に欲しくて、掠れたような声が俺から漏れだした

「早く……」


だけど
本当にキスを待てないのは、いつも俺の方


形の良い、先生の唇に自分のそれを触れさせれば
薄く開いて俺の舌を迎え入れてくれる


そして
おずおずと先生の咥内に舌を滑り込ませた処で


「んぅ…っ」

自分から仕掛けたキスの主導権は先生に変わった


咥内を余す事なく奪い尽くされる

先生の熱い舌が俺のそれに絡んで、飲み込みきれない唾液がクチュクチュといやらしい音を立てれば

頭の中はもう、何も考えられなくなる