テキストサイズ

今日も明日も 2nd season

第21章 that´s Can't be true !


「失礼しまーす」

ガラガラと引き戸を開け、真正面の椅子に座る先生に声を掛けた

「ん?ああ、どうした?」

くるりと振り返った先生がにっこりと笑う

「うん、頭痛くてー」
とりあえず頭を抑えてはいるけど

どう見ても仮病だと分かりきった事を言う俺に、笑顔が苦笑に変わった先生が

「…おいで」

そう言って俺に手招きをした


ピシャリとドアを閉めて、いそいそと俺が向かうのは

「せーんせっ」

先生の、膝の上


跨がるように座る俺を落ちないように、腰に手を回した先生の顔は蕩けるように甘い


「またサボり?」
言葉とは裏腹に、その口調は優しくて

「だから頭痛だって」

ヘラっと笑ってその首に抱き着けば、先生が頭を撫でてくれる

「悪い子だね」

「…嫌い?」

「バカ。んな訳ないだろ」

首に抱き着く俺を軽く引き離した先生の顔が至近距離に来た

ちょっと動けばキスが出来る程に近い

だけどそのギリギリを行き来するのが楽しくて仕方ない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ