
今日も明日も 2nd season
第3章 Non.Title
「え、ちょ…、誰?相葉さん?」
相葉さんしかいない筈なのに、何故か不安になった
さっきドアが開いた時に、誰かと入れ替わったとも考えられる
「ねぇ、相葉さん、だよね?」
震える声が隠せない
見えない、と言うのがこんなに怖いとは思ってなかった
ギシッ…と、俺の後ろが人の重みを感じ、ベッドに誰かが乗った事が分かる
怖い
後ろにいるのは相葉さんじゃないの?
分からない
恐怖で身体がガタガタと震えてくる
「ひ…っ」
後ろから、首筋を撫でられた
ぞわりとした感触に背中が粟立つ
首筋を撫でた指は無遠慮に肩から鎖骨を辿り、そのまま少しずつ下に降ろされる
ダメだって
後少し、下にずらされたらそこを触られてしまう
“やめろ!“ と言いたいのに、喉が貼り付いたみたいで声が出せない
そんな俺なんかお構い無しに、その指は薄いTシャツの上から胸の先を引っ掻く動きを見せる
「…っ、く…、ん…」
だから嫌なんだ
感じたくなくたって、そこは敏感に刺激を受け止めてしまうから
