
今日も明日も 2nd season
第19章 見えない鎖 part ⅩⅢ
ソファーから起き上がったまーくんが、ゆっくりと俺の隣に座ると
「鳥、いた?」
そう言って、背中を優しく撫でた
その動作に何故かドキドキする
「う…うん、今ね、いたの」
「そっか」
きっとまーくんは、俺がこんなにドキドキしてるとは気付いてない
少し前までは、触られるのも怖かったし
抱き締められたらパニックにもなった
でも
…何だろう
まーくんに対してはその恐怖は薄れてきて
キスされた時は嫌だなんて全然思わなくて
それどころか、もっとして欲しいって思ってしまった
今まで、お金で俺を買った人にはそんな事1度だって思った事はないのに
…中には優しい人もいたけど、それでもやっぱり嫌だとしか思えなくて
ううん
何故かなんてホントは分かってる
だけど
だけどそれは絶対に俺が持ってはいけない気持ちで
それをお兄ちゃんが知ってしまったら……
怖い
もう、あんな怖い思いはしたくない
