
今日も明日も 2nd season
第14章 Candy Time
ここまで詰められたら、もう言うしかないじゃん
だってホントに取られたら洒落にもならない
「…聞いたー?」
「へ?」
大野さんがいきなり大きな声で廊下の方に向かって叫んだ
カチャ、と開いたドア
ひんやりした空気が流れ込むと同時に見慣れた足元が視界に入る
「え…、なん、で」
「スマホ、何で持ってかないの」
“探したんだからな!“
俺のスマホをかざしてるのは、謂わずもがな
「何で相葉さんが…」
「翔ちゃんからメール来た」
バッと振り返って翔ちゃんを見れば、ニヤニヤと笑っていて
「悪酔いしそうだから回収しに来いって」
「そういう事」
え、ちょっと待って
いつから相葉さんはそこにいたの?
ってか、いつの間に中にいたの?
「ねぇ、まさかとは思うけど…」
嫌な予感がする
あそこまで二人がしつこかったのはもしかして
「ばっちり聞こえてた」
やっぱり
ああもう、何この公開処刑
恥ずかしすぎて死ねるんだけど、マジで
