
今日も明日も 2nd season
第14章 Candy Time
「ペース早いよ、にの」
悪酔いするから、と軽く翔ちゃんが睨むけど
…傷心な俺の目の前にラブラブな2人がいちゃ、飲まなきゃやってらんないっつーの
そりゃ、俺が勝手に押し掛けただけだし
大野さん達は何も悪くないけど
「遅くなる、って言ったなら帰ってくるだろ」
空になったコップに半分程酒を入れた翔ちゃんが、少しだけ困ったような顔をした
「だから、帰って来なくていいって言ったもん」
注がれたそれを、また一気に流し込んで翔ちゃんを睨み返す
「素直じゃないねぇ」
「うるさい」
「寂しいくせに」
「だからうるさい」
「相葉ちゃんに傍にいて欲しいくせに」
「当たり前じゃんか!いて欲しいに決まってる」
俺、酔ったのかな
思わず本音が出ちゃった
まあいっか
この人達なら、バカにしないし聞いてくれるし
「だって、ずっとすれ違いだったんだよ?」
「うん」
「やっと、夕方からゆっくり出来ると思ったのに」
「そうだね」
「なのに、あのバカ俺より付き合い優先しちゃってさ……」
