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今日も明日も 2nd season

第13章 見えない鎖 part ⅩⅡ


まあさ、先輩に色々聞いた時点で
無傷で何もなく終われるとは考えてないよ

それに、この先のビジョンだって何1つ見えていないのに

この逃走劇だって、いつまで続くかも分からない


だけど
ここに来て、かずくんの俺に対する気持ちを聞けて

少なからず俺の一人相撲ではない事が分かった

…それだけでも、進展したんじゃないの?


これからまた逃げるにしても
お兄さんに立ち向かうにしても

かずくんの意思が俺にあれば、何とかなるんじゃないのかと思えるから不思議だ




******


「かずくん、とりあえずはさ。暫くここで暮らすから…荷物、出そうか」

いつまでも抱き締めてるのも気が気じゃない



わざと笑って、かずくんの身体を自分から引き離し
“一緒にやろ“ と手を引いて、ボストンバッグのあるとこまで連れて行った


「俺、手伝える?」
何も役に立たない、とまだ思ってるのか不安そうな顔をした


「勿論!これ、畳んでくれる?」

無造作に突っ込んだしわくちゃの洋服をかずくんに手渡すと

かずくんはどことなく嬉しそうに丁寧に畳みだした


まだはっきりとはなかなか見せないこの笑顔が

…これから自然に出ればいいのに

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