テキストサイズ

今日も明日も 2nd season

第12章 バカップルここにあり



“すぐ出るから“ と相葉さんはパッと服を脱いで浴室に消えた

磨りガラス越しでも、急いでいるのが伝わるくらいに動きが忙しない

別にいいのに

俺は待ってるの、苦じゃないし


「相葉さん、急がなくていいよー」

シャワーの音に掻き消されないように、ちょっとだけ大きな声でそう伝えた

だけど

「もう終わるから!」

相葉さんは “早くする“ って決めてたらしい

答えて僅かで、ドアが開いたと思ったら
ガシガシと身体を拭いて出て来てしまった


「ホントに早い…」
5分、待ったかな?な程の早さ

そこからも、バスタオルで拭いて服を着るまでの素早さもびっくりする位だった


「そこまで急がなくても良かったのに」
相葉さんを眺めながらポツンと呟くと

「だってこの後はご飯だし、早くにのをゆっくりさせたいし」

つまり

相葉さん流のグダグダタイムの為に、今急いでるって訳か

まあ、正直俺もここまで来たらもう相葉さんに付き合うかとも思ってたし

せっかくだからこのまま甘えてもいいかな


「はい」
両手を相葉さんに差し出した

「ん?あ、そっか」

その手の意味をすぐに理解した相葉さんは、今度は横抱きじゃなくて

まるで小さな子を抱くように、脇の下に手を入れて俺を持ち上げた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ