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「相葉さん、服……」

貼り付いたような布の感触

身体を預けすぎて言うのも何だけど、相葉さんてば服を着たままだからびしょびしょ


「ああ、後で着替えるから気にしないで」

気にするなって言ったって、気付いた以上は無理でしょ

でも

「なに、脱いで欲しい？」

ニヤリとした相葉さんを見て、それ以上言うのをやめた

危険因子は引き寄せないに限る

「いや、相葉さんがいいならいい」
「なんだ残念」

…脱がせなくて良かった


相葉さんは俺の心配を余所に、そう言った下心を見せないまま手早く俺の全身を洗い上げていく

さすがに下半身だけは自分で洗ったけど

着替える時も、下着以外は全て相葉さんが着せてくれて

俺に服を着せてから、自分も濡れた服を取り替えてたから

「相葉さん、入ったら？」
汗掻いて新しい服ってのも気が引けて、声を掛けた

「汗臭いお前に抱っこされるのやだし」

だってリビングまで、俺を運んでくれるんでしょ？

「にのがそう言うなら…待ってて？」
「当たり前じゃん。動かないって言っただろ」

なんて

ホントは汗だくの相葉さんが可哀想になったんだけどね

恥ずかしいから言わないけど