
今日も明日も 2nd season
第11章 3週回って恋に墜ちた
途端にビクリとにのの身体が震える
「言いたきゃ言えよ」
「え?」
「別に俺は1回くらいサボっても成績には困らないし内申も響かないから」
“お前と違ってね“
うわ、ムカつく
しおらしく “内緒にしてね、えへ“ ぐらい言えば可愛げもあるッつーのに
「あー、そうですか。どうせ俺は追試ですよ」
大きな声は出せないから
投げ遣りに、また耳許で囁いて返したら
「…っ」
また、にのがビクッと震えた
あれ?
もしかしてもしかすると
こいつ、耳が弱いって奴?
サボりを弱みに出来ないなら、試してみる価値はありそうじゃね?
今度は無言で、息を耳に吹き掛ける
「ぁ…っ」
肩を竦めたにのが、吐息に何とも言えない声を乗せた
…何今の
なんか凄くゾクッとしたんだけど
もう一度確かめたくて、逃がさないように肩を掴んだ
にのはこっちを見ようともしない
…見てれば止められただろうに
また、にののそこに唇を寄せて
「にの…」
今度は囁きも足して見ると
「ひぁ…っ!」
顔を真っ赤にしたにのが、また可愛い声を上げた
