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今日も明日も 2nd season

第11章 3週回って恋に墜ちた


ドラマや映画みたいに、屋上のコンクリートに寝そべって気持ちいい風を浴びて……

「…はぁ」

そんなものとは全く無縁の、生い茂る雑草と日陰だからかジメジメした嫌ーな空気のここ

唯一座れるのは体育館に入るドアに続く4段のコンクリートの階段のみ

仕方なく、そこに腰を降ろせば
ひんやりした微妙な感触


俺も、何でわざわざこんなとこを選んだのか

他にもこの広い校舎なら良さそうな場所はありそうなのに


寝そべりたいけど、コンクリートも何となく湿ってるみたいで出来ないし


「……やっぱ、場所変えよ」

何となく口に出して
のろのろと腰を上げる

スマホを見れば9時15分、…1時間目の真っ最中だ


巡回の先生に見つからないように注意しながら校舎にへばりつくように沿って歩いて

偶然触れた窓が開いている事に気が付いた

確かここって…

そっと顔を覗かせてみたら、予想通りの資料室と言う名の物置と化した教室

普段、鍵が掛かって入れないここは滅多に先生も来ない

中に人の気配はない

きっと換気か何かで開けてるとみた


思わずにんまりとした俺は、胸より高いその窓に勢いを付けて昇り

中に入る事に成功した

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