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なんかもう、疲れた

遅刻しない爽やかな朝の筈が、まだホームルーム前だってのにどっと疲れた

にのは遅刻扱いしようとするわ
やたらと見下しまくるわ

翔ちゃん先輩には朝からどSモードを見せつけられるわ

親友の大ちゃんは時々どつきたくなる天然をこんな時に限って発揮するわ


「頭いてぇ……」
ホントに痛い訳じゃないけど
そんな気分、つーか帰りたくなる


「大丈夫？保健室行く？」
こめかみを抑えた俺に、途端に心配した顔をする大ちゃん

…悪いけど、利用させてもらおう


「大ちゃん、ごめん。俺、保健室行ってくるから…」
「うん、先生には伝えとく！」

何の疑いも持たない大ちゃんに心の中で舌を出し

重病の振りをしながら入ったばかりの教室を後にした



保健室、行くのもいいけど先生絶対寝かせてくれない気がする

何せ仮病を一発で見抜くし


…どうすっかなぁ

今更教室戻れないし、だからと言って早退なんかしたら母ちゃんに殺される


ドラマでありきたりな屋上は鍵が掛かって入れないし


そうなると、行き着くのは
雑草パラダイスの体育館の裏しか残されてなかった