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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第5章 素顔の君

『おじゃまします・・・』





『どうぞ~~~♪・・・

ケイゴ、2階の突き当たり

あたしの部屋だから行ってて?

ジュース持って行く』











女の子の部屋・・・




初めてまともに入った








・・・って言うか



入るのにためらうと言うか




緊張しながら入ったのは




初めてだった。









カンナの・・・部屋。








女の子の匂いのする部屋。。。。。









『お待たせ~~・・・』




飲み物やお菓子を抱えたカンナが

手際良くそれらをテーブルに並べて

くたー…っと

なんとも言えない

見たこともないような

くつろいだ顔をして座る






・・・ま、自分の部屋だし?

それは当然か(笑)






なんかひとりで緊張してるオレは

バカみたいでさ




なんか恥ずかしくなったんだ








『~~~でさ、来年になったらね~~で』






『・・・』







『~~~ケイゴ??聞いてる???』








『は?・・・ぁ、ごめん』








『ふふっ・・・しょぉがないなぁ、もぉ』






『・・・~~~』








『ケイゴってさ・・・結構無口だよね(笑)』









べちゃくちゃべちゃくちゃと

喋り続ける男のが

どうかと思うぜ・・・





なんて・・・言い訳したかったんだけどね







自分の家・・・

それも一番落ち着くであろう

自分の部屋にいて

すっかりリラックスしてるカンナのさ




ゆるりと座る

そのスカートの裾が

ヒラヒラするのに




どうしても目がいってしまう

葛藤するオレがいた





・・・それだけなんだよね(笑)

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