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原稿用紙でラブレター

第5章 青いハートに御用心





前触れもなく両膝の裏に右腕を差し込み。


一纏めに抱えれば埋め込んだ後ろが拡がり、隙間からとろりとローションが漏れ出てきた感触が。


「やっ、だぁ…そんなっ…」


抱えられてむき出しの状態に焦るにのちゃんを無視して突き上げるスピードを速めた。


「いやっ、あいばくっ…まってっ!」

「だめ、待たない…」


嫌だ嫌だと言いながらも逃すまいと絡みついてくる熱い中。


「あっ、そこだめっ…!」


ようやく辿り着いたにのちゃんの好きなトコロ。


ぴくんと体を揺らして強張った肩。


それが迫り来る絶頂を知らせる合図で。


「ここだもんね…?ここいいっ…?」

「あぁっ…やっ、やっ、だめだめぇっ…!」


同じ角度で何度も激しくストロークを繰り返せば、反り返ったにのちゃんの自身も振動で揺れる。


「だめっ、もうイっちゃ…あいばくっ、イっちゃうよぉっ…!」

「んっ、いいよっ…」

「あいばく、キスっ…やっ、イっ、ク…んぅ、」


捩ったまま顔を向けてきた必死な唇を塞ぎ込むと。


にのちゃんの熱が勢い良くシーツに飛び散り、同時に後ろもきゅうっと締め付けられて。


「くっ、あっ…いいっ、イクっ…!」


絡みつくその快感に堪えられる筈もなく。


達したばかりの火照ったその頬に縋りながら、全てを注ぎ込むように腰を押し付けて熱を放った。



***



"いっぱい可愛がりたい"って宣言した通り。


ずーっと酔いの醒めなかったほわほわのにのちゃんを存分に堪能したはいいものの。


最後の方は尋常じゃない汗と火照りにおかしいなと思ってたら。



すぅすぅと寝息を立てて眠るにのちゃんの傍。


時折眉間に皺を寄せて"う~ん"と小さく唸るその額には冷却シート。


ピピッと軽い電子音が響き、脇にそっと手を差し入れて体温計を取り出せば。


「うそ…」


表示された数字に愕然とすると同時に、ベッドの下に正座して猛省した。



元々昨日は熱があったにのちゃん。


でもすっかり元気になってたし、あれだけお酒も飲めたんだから大丈夫だと思ってたんだけど。


一晩中真っ裸、おまけに汗も掻いてて。


絶え間なく喘いでたし、イク度に体を強張らせて緊張してたし…


でもそんなにのちゃんがめちゃめちゃ可愛かったんだってば!


だから仕方な…く、ないかぁ…

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