
光の道
第2章 1号館
『なに、これ…』
と思っていると、いきなりスピーカーから声が発せられた。
<問題です。今から内村瞳に関する問題を出します>
(瞳に関する問題…?)
<間違えると、内村瞳の足がなくなります>
『瞳の足が?!』
私は、勢いよく瞳のはみ出していた足を見る。
すると、棚の上から刃物のような物がちらついていた。
(ま、まさか本気で…!)
<全部で三問。素早く答えてれば、内村瞳の足が無くなることはありません>
その一言がきっかけのように、ガチャン、とちらついていた刃物が動き出した。ゆっくりと瞳の足に近づいていた。
