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光の道

第2章 1号館



「あ、お前は、市川…?」

佐藤くんは頭を押さえながら、私を見つめた。

『うん。なんで佐藤くんはロッカーに?』

私は佐藤くんに肩をかし、起き上がらせながら聞いた。

「わかんねぇ。気づいたらこの有り様だ」

佐藤くんは情けないような顔をして、俯いた。

(このロッカーに佐藤くんがいたってことは、やっぱり他のクラスメイトもこの学校のどこかに…?)

なんだか、この学校に隠したというのがほんとに思えてきた…。


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