
同窓会 SN
第64章 新年6 和也
6-2
すると翔が意を決したように口を開いた。
「あのさ、さっき智と会ったんだけど・・・」
「智?ここで?へぇ・・・何か話したの?」
「ちょっとだけな。お前、智がいること知らなかった?」
「んなの知るわけないだろ、俺はエスパーか?」
「いや、だって、なんかその後に電話してたみたいで・・・“かず”って聞こえた気がしたから お前と電話してるのかと思って」
「え?俺に?いや、全然だよ、・・てか俺 携帯どこだっけ?もしかして家に置きっぱ?」
「お前の場合あり得るな。あ、でも駅で触ってなかったっけ?」
「・・・だよな。てことは・・・」
