
同窓会 SN
第64章 新年6 和也
「2つ買ったから。でも誰かの目に触れるようなものに付けるなよ?
俺とペアってバレちゃうから」
「ありがと。どこにつけようかな 携帯がいいかな、それとも家の鍵?車の鍵?」
「・・・お前、俺の話聞いてる?」
「聞いてる聞いてる。そうだ、俺も買ったんだよ、ほら“夫婦相和し”の相和守り。1個ずつ持とうぜ」
「あ、ありがと・・・しかし、夫婦って・・・」
照れくさくて、わざと呆れたような顔を作り口の中でごにょごにょ呟いた。
でもホントはすごく嬉しい。
翔もさっきの様子はどこへやら
目に見えて その笑顔が明るくなった。
お守り一つで安上がりな奴、と思いながらも、俺も同じか、とおかしくなる。
翔、俺たちやっぱり似た者同士かも。
きっとお互いを好きすぎるバカップルなんだな。
